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ある若手リーダーの意地
JUGEMテーマ:ビジネス

 
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 The Professional Playing Manager PPM戦略考
  2013-3-18    No.494
   友引        ある若手リーダーの意地
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今日届きました。。。1週間後に発表する、ある若手社長のプレゼン原稿です。
いろいろ苦労されてきた約10年間のストーリーです。

親から引き継いだ会社であったのですが、もともとのお客様の信頼があって、
商売としてはそれほど苦労もない状況ではあったものの、環境がどんどん変わっ
ていく中で、
「このままで良いのか?仕事というのはお客さんから自動的にずっとくるもの
なのか?」という不安を抱えるようになり、また、その不安が段々と現実に
なっていったわけです。

ご多分にもれない小さな製造業・・・バブルがはじけ、大手・中堅企業が海外に
出て行く中で、当然の如く、厳しい会社運営を強いられるようになっていきます。

「三ちゃん工業から企業になりたい」と思った社長。「どうしたら良いのだろう」
から「何とかしなければ!」という気持ちに切り替えていったこと自体が
そもそも立派だと思いますが、とにかくそこから本気になって経営の勉強を
始めた、ということです。


他人の話の“ものがたり”というものは、何かをやろうとして失敗して、課題を
見つけそれを解決して、また次のステップに向かっていく。そこで、また失敗
してまた課題を克服していく・・・といった流れが一般的に喜ばれるものです。

この企業、まさにその課題克服という線路の上を這うように前に進んでいった
ように思えます。


私が直接かかわりだしたのは2年半ほど前のことで、当時は丁度、どんぶり
勘定での経営、という課題が片付き始めていたころでした。社長に会って、
「原価が見えるようになりました」という嬉しそうな言葉が印象に残るほど、
喜んでいました。
ですが、経営課題というものは、一つ片付くとすべてOK・・・とはならないのが
常で、この時すでに新しい課題に頭を悩ませていた時でもあったのです。

具体的に言えば、当時「データベースを使って管理運用するソフトウェア」
に切り替えて、工場生産管理を行っていたわけです。使ってみると原価が見える
ようになって良かったのは良かったのですが、何せ大変なのが入力作業。

何故、大変かというと、同じ受注データを最大3か所のソフトに向かって入れ
なければならないはめに陥っていたからでした。

販売管理用・工場現場業務用・生産データ管理用の3つということです。

これには、事務員さんもさることながら、社長自身も「何とかしなければ!」
という想いにならざるを得ません。

ここから、新しい生産管理システムを何とか導入せねば、と社長自ら駆け巡り
探していたところに現在導入しているシステムが見つかったわけです。私は
ここから「生産システムのデータの流れを整理」「在庫管理の仕組みの提案」
「目標管理データの見える化」などを支援してきたわけです。

そして、一つのアイテムの最終章といえるところで関わったことにより、経済
産業省の主催する「IT経営力大賞」という名誉ある賞への応募のお手伝いを
することになり、結果、その若手社長が「優秀賞・全国商工会連合会長賞」を
受賞するに至ったのです。

そうした過去からの一貫した「何とかしなければ!」という社長の意地とも
いえる強い意志に対して、賞賛のスポットライトが当たったものだと言えま
しょう。
冒頭のプレゼン原稿は、私の所属するNPO団体の研修セミナーで受賞者の
講演ということで事前入手した原稿だったのです。

苦節10年などと言葉自体は軽く思うのですが、詰まるものは重く・深く・
厳しいものだと、あらためて若手社長の“意地”に、深く敬意を表したく思い
ます。



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<編集後記>
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ついでですから「三ちゃん」というものが何かメモしておきますね。
「○○ちゃん」って愛称でいろんなところに付きますが、この三ちゃん、と
いうのは「三ちゃん農業」と言って「爺ちゃん、婆ちゃん、母ちゃん」の三人
が農作業をし父ちゃんが出稼ぎに行く姿を表したもの。「三ちゃん工業」は、
ネットでwikipediaにも表れないくらいですから造語と考えて良いのですが、
同義語が「家内工業」で「父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん」の三ちゃんである
というかすかな記憶があります。
「三ちゃん工業から企業になりたい」という言葉はこの若手社長が書いたもの
です。非常に気持の入った言葉だと思いまして、本文にそのまま使用しました。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 14:56
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LINEにまだ乗っかれない
JUGEMテーマ:ビジネス

 
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 The Professional Playing Manager PPM戦略考
  2012-8-6   No.471
   赤口        LINEにまだ乗っかれない
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昔は本当に情報の価値に無頓着でした。個人情報なんて言葉も聞いたことがない
時代がずーっと続いていました。卒業アルバムしかり、住所録を書いたものは
バンバン流し、何の問題もなかった・・・と思われていました。

ビジネスにおいても然り、で、私も工場に勤めていた数十年前には、今でいう
「情報システム部」も、私は部外者であっただけに「あそこの部門は経理処理を
速くする部門だ」と思っていましたし「戦略的情報システム部」・・・等と名前を
つけ変えても「一体、何やってんだろね?」てな感じでしたね。


かなり情報のやり取りが簡便でかつ豊富になったと感じるようになったのは、
1980年代になってから・・・すなわち、ファクシミリというものが、一般
商品化され出した頃からだと感覚的に思います。

というのは、当時まではテキストで情報のやり取りをするのが主流。FAXは、
絵や写真(解像度によりますが)という普段使う普通の情報が遠隔地間でも
やり取りできるようになったから、驚きの情報流通の変革期だったのだと、私は
そう考えています。


そして、何よりも大きな変革を促されたのは「インターネット」という代物。
特に、1995年にビジネスの世界だけでなく一般に広がっていったことに
よって大きく変わっていったことは、あえて言うまでもないでしょう。

この17年間、世界の情報流通の仕組みが全く変わろうとしています。それは
情報の伝達スピードが尋常ではない速さになろうとしているからです。しかも、
それを一般の人が簡単に利用することが出来るようになってきているのです。


私は、いわゆるガラケーというものを一度も使ったことがなく、PHS電話
から入り、それが進化した時代に、電話付きPCのような(WILLCOM WS007SH)
ものを使い、そして、某社のスマートフォンに乗り換えたのでした。

このスマホを使っている私に「何が便利なの?」と使っていない人が聞いて
くることがありますけど、どう説明すればいいのか、一瞬戸惑います。なんと
言いますか、多分『生活の一部』と答えれば良いんでしょうか。


そして、個人情報の開示は、その生活の一部の中で、次第にかつ無意識のうちに
行ってきているのです。Googleを何らかの形(例えばg-mail)で利用されている
方は「個人情報をいろいろなサービスの中で共有しましてあなたへのサービス
の最適化に有効活用しますよ」・・・というものに自動的にこの3月から同意して
いるのです。

法律の公告・公示というものは、一応、官報とかお役所の掲示板に提示すれば、
広く“公衆の知るところに示した”ということで法律をいちいち個人に知らせ
なくても良いようになっていることはご存じの通り。そして、その法律は知ら
なかったではすまされない、というのもご存じの通り。

このように本人が認識しようがしまいが、いつの間にか、個人情報を使って
良いよ、と許可を出してしまっているのに気付かない・・・という問題とも言える
状況になってきている・・・そういう意味で、個人情報も“便利な生活”という
価値と“個人情報”という価値の等価交換(?)をする時代になっていると認識
すべきだと思うのです。


そこに“facebook”の利用者増加率を追い越すような勢いの怪物が出てきている
のがタイトルに挙げた「LINE」というもの。これは韓国籍のSNSといって
良いと思うのですが、日本のだと良くて他国は良くない、とも一概に言えないが
ご判断はあなた次第、としか言いようはありません。

私は「LINE」にまだ乗っかれない、というのも上述のような“価値交換”
の検討が終わってないからなのです。


こうしたことは、ビジネスとは切り離して考えたいところなのですが、
『生活の一部』というのは、公私わけにくいところでもあることによって、会社
の機密情報がいつの間にか公開情報になっていたり、とも限らない状況になるの
ではないか、とも言える時代になっているわけです。


せめて行うべきは、公私混同を避ける会社生活・個人生活をというものを考え
なければならなくなった・・・と“認識すべき時が来たのだ”ということです。



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<編集後記>
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8月7日は立秋。暦ではもう秋になろうとしています。セミは、一生懸命相手を
探すために泣き叫んでいます。
人生の相棒探しも、昨今ではインターネット経由が多くなってきていますが、
個人情報の開示に関しては、ここでも要注意。かといって、何だかわからない
情報では相手も寄ってこないし・・・
いずれにしても「真実はリアルの世界にしかない」「答はリアルの世界にある」
ということです。頑張ってください。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 17:37
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UMLモデリング
JUGEMテーマ:ビジネス


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 The Professional Playing Manager PPM戦略考
  2010-12-20   No.342
   先勝         UMLモデリング
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人はそれぞれ、とはよく言われるものですが、モノゴトの表現の仕方もいろいろ
あるように思えます。人から聞いた言葉をメモする場合、あるいは、自ら発し
たいことを紙に書く場合、この表現の違いが如実に表れます。

テキストだけで書く人、漫画風あるいは絵画風に書く人、図解(法)で書く人
などさまざまですが、基本的には、紙に書くにも整理・整頓が出来る人とそうで
ない人に分かれそうです。但し、決して、テキストだと整理できていない、図解
なら整理出来ている、ということを意味するわけではありません。

こうしたいろいろある表現の仕方の一つとして、IT関係のエンジニアがソフト
ウェア開発の中でよく使うUMLモデリングというものがあります。
(UML=Unified Modeling Languageの略。統一モデリング言語)

最近、何故かすごい人気ぶりで図解法の一つと考えればいいのかも知れませんが、
従来の設計図という使い方ではなく、ビジネスの構造をとらえる手法あるいは、
身近な業務上のメモを図解的に表現する手法として活用されてきているようです。


そもそも論でいえば、ソフトウェアというものは、プログラムというもので
出来上がっています。UMLモデリングというのは、この抽象的なものを、構造的
なもの、あるいは見て分かるようなものにするために、ソフトウェアの構造を整理
・整頓し、それを“UML”という言語(取りきめられた表現)を使って作成して
ゆくものなのです。

従来、これはソフトウェアの構造を、少ない情報量で人に伝えることができる
ように考えられたものなのです。あるいは、ソフトウェアの開発者とユーザー間
の共通認識をする手段として使われるものなのです。もう一つ言い換えますと、
問題点を出来る限り単純化し分かりやすくしたうえで、その解法を求める、と
いう問題解決法の一種と考えてもよいものなのです。

通常、問題というのは、真の情報と類推情報がごたごた・ごちゃごちゃして
収拾し難いもの。これを整理・整頓しイメージの共通化を図り、一つの解として
のモデルを作成すると分かりやすい、という考え方だといえます。


具体的にいえば、UMLというものはさまざまな“ダイアグラム”というものが
用意されていて、表現の仕方、使い方に決め事があります。本来はこれを知らない
と表現できないし、他の人には理解できないのです。

ですが、この書き方を一生懸命覚えることよりも、ITエンジニアでない一般
の人にとって、このUMLモデリングは、以下のようにとらえ、その“考え方”
を通常業務などに応用すれば良いのだと思います。

1.ビジネスは“業務”という細かい単位で出来上がっている。これを効率化
してコストを削減したい、という目的がある。
2.ならば、業務を先ず可視化して皆が分かるようにするために個々の業務を
出来る限り単純化しモデル化してつなぎ合わそう。
3.そうすると、全体が俯瞰でき、業務の必要性や関連性あるいは問題点なども
浮き上がってくるだろう。
4.それを解決する手段・方法を考え、業務そのものを見直し、改善や改革を
やろう。

このようにユーザーとソフトの開発者が共通の言語(表現)で、共通の課題認識
が図られ、失敗のないIT化を図ることができる道具として使われるUML
モデリングは、ITと関係なくとも普遍的な問題解決法だと理解出来るのです。

難しそうな“モデリング”という言葉が使われていますが、普段の業務に工夫
して取りいれ、有効活用を図ることが大切な考え方である、という一つの事例だ
といえるのです。


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<編集後記>
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今号のテーマは、12月17日にテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」という
番組で取り上げられていたことで、一筆書こうと思ったものです。
“頭の整理術 UMLモデリング”。NPO法人 UMLモデリング推進協議会では、
“モデ脳(モデリング能力)検定”とか称し、UMLがソフトウエア開発者向け
の専門技術であることに対して、モデ脳とは、より広く各分野の専門家、経営
管理者、技術者、学生を対象にしているとか。モデリングに興味をもつ人材の層
が大きくなることでその普及を図りたい意向のようです。
試験はともかく、この協議会のWEBサイトに「モデ脳検定サンプル問題集」が
あります。是非、時間と興味のある方はアクセスして、先ずは「ウサギとカメ」
の問題から取りかかって下さいね! アクセスは下記URLからどうぞ。では。
http://www.umtp-japan.org/themes/original2/pdf/modeno_test_sample_question_v2.pdf

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 09:40
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グル−プウェア考
JUGEMテーマ:ビジネス


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 The Professional Playing Manager PPM戦略考
  2010-9-30 No.289
   赤口         グループウェア考
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昨今“情報の共有化”という切り口から世の中を見渡してみますと、情報の
デジタル化がぐんぐん進んでいるものですから、身近なところにたくさんの
事例があります。

例えば、SNSと称していたSocial Network Servicesというものがあります。
日本最大の会員数を持つmixiから始まり、モバイル向けのGREEとか、モバゲー
タウン、海外では世界最大の会員数を持つFacebook、そしてMySpaceなどが代表
的なものとしてあり、小規模な友達通しのやり取りをするminiSNSもFC2など各社
でサービスが行われています。

一方、企業の中においては“グループウェア”と称する社内の情報の共有化
ツール(ソフトウェア)が使われているのはご承知の通りです。
ここにおいて、どの会社のが良いとか良くない、とかいいたいのではなく、
こうしたグループウェアがどのように活用されているのかの実態を知りたいと
思ったのです。

というのも、このソフトは、業務の効率化を目指したものであり、一般的に
様々な機能が一つのシステムに統合されユーザにとってはとても便利なサービス
が提供されているハズのものだからです。


さぞかし、情報の共有化が進み、事務効率の向上が実際になされているものと
推察し実証したい、と思うのです・・・と、いうように書くことは即ち私は
少しばかりその効果に疑いを持っている、という事なのです。

グループウェアに限らず一般的につくられ販売されているソフトウェアは、
各種の情報を論理的にまとめ、あまねく標準化された作業の中で粛々と
データが入れられることがその前提にあるのです。

ところが、実際のユーザーからしてみると、必ずしも、納得のいくものとは
限らず(勿論、100%OKというものはないのですが)データを打ちこむことに
すごく抵抗する人も出てくるのです。

結果的にどうなるかと言えば、上司も部下も双方で不満がたまってくること
にもなりかねないのです。多分、言い争いをするとすれば収拾が付かないこと
になるでしょうね。


このことは、このソフトウェアに限らず、例えば“目標管理”あるいは日報・
週報の類などでも同じことが言えます。すなわち、それらを行う事による
効果がどうなのかとみると、必ずしも、効果が出ているとは思えないことが
あります。

短い文面なので私が思う結論を申しあげておきます。。。
この原因のほとんどが、上司側にあるということです。上司がいい加減な理解で
まーまー適当でええよ、という態度を取るのは極論としても、少なくとも
上司自身が理解し評価しない限り、どんな仕組みも機能しないのだ、という
ことなのです。

上司自身が理解し体得し積極的に活用しているところはうまくいっています。
先ずは、上司自身が理解し行動することが大事だ、ということが本稿で言いた
かったことなのです。


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<編集後記>
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秋の長雨、秋晴れ、食欲の秋、読書の秋、
いろんな秋がありますが、今年は“勉学の秋”ということで参りましょう!!
アキアカネ 空に止まりて 虫を追い  (寅お)

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 08:34
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ITの陽の部分
JUGEMテーマ:ビジネス

 
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 The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
  2010-5-26 No.203
   仏滅               ITの陽の部分
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先号で、ITって必ずしも良い事だとは限らない、IT化でモノゴトが片付く
というのは良い傾向とは言えない、などIT化の負の部分に焦点を当てたお話
として纏めました。

この事例では立体倉庫とコンピュータを使ったIT化された倉庫すなわち在庫
管理のIT化のことを取上げました。そして、自動倉庫とコンピュータを無く
して、目の前に製品が見えるようにすることで、作業者が在庫の水準の正しさ
を判断できるようになった、と話を纏めることになるわけです。

一方で、果たしてそれが良かったのか、については私はまだ議論の余地がある
ものだと考えるのです。


すなわち、IT化は先ず基本的に品物や数量の情報などを豊富な内容で管理
することが可能です。適正在庫にしても、理論的なものを具体的なアラーム
メッセージ等で、気づきを人に与えてもくれます。前後の工程との連動が
しっかり出来ていれば、事前の情報、事後の情報も適切なタイミングでコミュ
ニケーションが図られるものです。

そう考えますと、自動倉庫とコンピュータを無くす発想より、カイゼン策と
して考えるべきことがあります;

・何故正しい情報で正しい位置に正しい物が入ってなかったのか?
・何故10年分の在庫がその倉庫にあったのか?
・何故作業者が不良在庫の発見が出来る仕組み(システム)でなかったのか?

など、勿論これだけでないとしてもカイゼンの糸口はいろいろあります。IT
化をすることで、少なくとも現時点での在庫状況をリアルタイムでほぼ瞬時に
知ることができるのは間違いない事です。そして、IT化のメリットは、状況
を瞬時に検索できることでもあります。


カイゼンとは最終結論ではなく、その時点における最大限考えられる戦術の
一つです。先号でも、この問題の本質は何か?として纏めたのもそういう意図
すなわち、カイゼンの結果はカイゼンの始まりだという認識をすべきだと
言いたかったのです。


IT化はブラックボックスを創ってしまう、という考えの方がいても不思議
でもないのですが、ITという道具の良いところを知って使いこなす力が
持てるよう、日々努力すべきは結局人であり、現場の監督者や作業者が頭を
ひねくりまわす事は何も昔から変わったわけではないのです。

戦略としても戦術としても、現場の戦闘技術向上のためにもITという技術を
知り、取り入れる工夫は今後も必要なことです。特に、この特殊道具はよく
変身します。名前だけ変身というのもありますので、お気をつけください!


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<編集後記>
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何につけても表と裏があるものです。
特に政府の事業仕分けの状況や報道を見ていて、如何にムダ事業があるのかと
思うのですが、これも、見える化の仕組みが出来ていない為に裏側が「ブラック
ボックス」になっていて、「へぇ、知らなかった。そんなにじゃぶじゃぶ国民
から集めたお金を使える仕組みが出来てたんだ」と気づく。
今回事例の自動倉庫のようです。表華やか、裏めちゃめちゃ。今回の事業仕分け
の結果、何をどうカイゼン・・・いや、戦略的にカイカクしていくが必要に思え
るのです。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 08:44
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ITの影の部分
JUGEMテーマ:ビジネス

 
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 The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
  2010-5-25 No.202
   先負              ITの陰の部分  
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山田日登志氏はトヨタ生産方式の創始者と言われる大野氏に教えを受け、現在
各所でカイゼンの指導をされている有名な方です。
そもそもカイゼンというのは、当然、現場・現場で必ずしも同じ事をして
同じ結果が出ない、というのが普通であろうと思いますし、だからこそ現場の
勘のようなものを一瞬に働かせる技術が脅威でもあるし、評価につながって
いるのだろうと思うのです。

当然、100%成功とは思えませんが、良い事例は、効果が高いものでたくさんの
人に驚きや感動、そして“やる気”までプレゼントしてくれます。

現場改善では、今まで私も「ITをうまく活かしてやるべし」と思っている
者の一人ですが、
『コンピュータで管理しているとムダの実態が見えなくなる』というような
衝撃的なメッセージをつけた事例を紹介した記事に当たりました。(日経ベン
チャー2008.5号)


IT・ITで騒がれる以前の遠い昔から、生産現場においては「在庫管理」
が重要な流れの一つになっているため、これを如何に管理するかが大きな命題
として横たわっているのです。

小さな会社においては、社長の頭の中に、部材の切れ端まで材料の種類を含め
管理しているところでしょうが、社員が30人くらいあたりから、社長がつかみ
切れない状態になってきます。

社長の頭に変わるものを何とかしようと、近年では特にコストをそれほど
かけなくてもIT化を進められることもあって、すぐ、IT化をすれば
モノゴトが片付くように思われる傾向にあります。


雑誌の事例では、山田氏が在庫削減が進まない理由は「コンピュータと自動
倉庫が原因」と指摘するのです。

そして、結果から先に言えば「自動倉庫とコンピュータを取っ払ったら、赤字
がなくなって儲かるようになった」というのです。


皆さんは、これだけでは何のことやら分かりません、という世界でしょうね。
そもそも、製造業におけるカイゼンの基本は、売れ行きに合わせて最適な生産
ができるよう、後工程に合わせて前工程を調整するところにあります。

自動倉庫とコンピュータは、当然、在庫製品の保管場所を確実にし、伝票処理
の負荷軽減し、在庫を減らしてムダ在庫を減らし、キャッシュフローを改善、
結果として儲かる仕組みが出来あがる・・・そう思いますよね。私もその
立場にあります。

ところが、この事例では、作業者の誰もが、在庫の適切な水準が見えなく
なってきてコンピュータが正しい、という判断に陥ってしまう、ということ
で、冒頭のメッセージに繋がるのです。

実際、ここでは自動倉庫の棚卸しをして実態がどうなっているかを見たので
すが、
「伝票とは別の製品が出てきた。ある筈の在庫がなかった。10年分の在庫が
ここに眠っていた。」とのこと。


100%自動倉庫が悪いわけではないのですが、カイゼンの為の頭の思考停止が
“モノが見えないこと”や“コンピュータ任せ”によって起こるIT化の
負の部分、陰の部分にも目を向けて気をつけよう、ということです。

ですから、決して真似をして、すぐにでも自動倉庫を潰す等という計画などは
しないで下さい。
この問題の本質は何か、を考えてからでも遅くはありません。この事例の
メーカーにおいてもきっと将来的には、何らかの倉庫をカイゼンとして考える
ことになると思います。

カイゼンとはそういうものです。


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<編集後記>
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決算をここまで引き延ばしたせいもあって焦りを抱え机にしがみついています。
とても段取りで偉そうには言えない状況です。決算というのは、ゼッタイといっ
ていいほど一発でOKってならないものですね。どこかちょっとした違いが
あるものでそれを決して許してくれないコンピュータソフト。
昨晩も午前3時になってようやく、“仕訳”のミスに気づきました。そして、
その結果を反映させると、今度は手持ち現金がマイナスになったりして、前年
の仕掛部分の調整をし忘れたり、ま、徹夜にまではならず見通しがついたところ
で3時間ほど爆睡いたしたところです。毎日じゃ体が持たない私の年間行事の
一コマでした。チャンチャン。

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コンビニ
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 The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
  2010-3-30 No.146
      仏滅 満月        コンビニ 
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セブン・イレブン・ジャパンの鈴木敏文会長のことを知らない人はいないで
しょう。(いや、鈴木氏をしらなくてもセブンイレブンは知っているでしょう)日本における
コンビニエンス・ストアの歴史を作り続けている人です。


創業の歴史は、テレビをはじめ様々なマスコミで取上げられているので今さらの
感はありますが、事を興し、続けることの見本としては、常時目につく店舗だけ
に納得しやすいものがあります。

現在も自らを「変化対応業」と称して改変の手を緩めない姿勢です。「他社の
真似はするな」と言い続けてきた鈴木会長。改変を止めた途端に“量”競争に
入ってしまい、やがて他の小売業のような衰退路線に入ってしまうから、と
判断しているからです。


このセブン・イレブン。母体となるイトーヨーカ堂が衰退企業なら、後がない
絶壁の断崖の前で「よし、死んだ気でやろう」ともなるのでしょう。ですが、
商店街が衰退の状況に入っていて、これからは“大型店の時代だ”という時期
に何も失敗するのが間違いないような小さな店舗を始めることは、普通は、あり
得ない話。当然、最初の壁は社内の役員の壁から始まったわけです。

アメリカのセブン・イレブンが1970年頃の当時全米で約4000店あっても、日本
と流通とか店舗立地条件(環境)が異なるわけですから、この状況で鈴木会長が
当時のイトーヨーカ堂の社長を説得する・・・先ず、これは常人ではできない
ことです。


産声をあげる前から、壁が何枚もあったようです。そもそも人材確保ができない。
ほとんど、失敗するだろうと思うことに「私、やります」と、これも普通なら
手をあげる人はいない、、、これも常識的にはそうですね。

アメリカでのコンビニの仕組みの研修に参加して「この仕組みは日本で使えない」
と分かってから「ではどうするか?」という課題。

1号店をどこにするか?も大きな課題でしたが、何とか1974年東京都江東区に
オープン。オープンはしたものの、当時商品は箱単位。資金は大変、倉庫は満杯
のような仕組みでは立ちいかないわけですから、商品の小分け配送の課題。

共同配送という仕組みも当時の仕組みでは異常なやり方。自社の商品以外のもの
は運ぶわけがない、という壁。

こうした流通業界のでかい壁を取り崩せなかったら、また、今のコンビニは
なかったわけです。

次に、年中無休体制での営業の壁。これは特に、製造側の問題があって、当時
は元日から工場を動かすには労務問題の壁でもあったわけです。これも、とり
あえず、元日はダメだが2日からなら、と壁に少しずつ穴をあけ始めて動かして
いったのです。

その後、1975年初の24時間オープン店(福島・郡山市)、現在11,000店舗以上。

 

私たちは、このすごい店舗数という華やかさに気を取られることなく、もう一つ
大事な裏の仕組みに気づかねばなりません。

それは、情報技術さらには通信技術の進展に伴い、様々な細工が施され利用
されていることです。流通業は今や情報産業と言っても良いくらいに変態を
しています。クロネコヤマト等の宅配便業者もまさにそうです。

そもそも、小さな面積の小売店に如何にお客様が「必要なものを必要な時に
必要な量」揃えるか・・・これは、小売業の基本であり永遠の課題です。

この売れ筋商品、客の購買層、利用人数、、、これらは、数字で把握できる
ものです。昔は、そろばん・電卓・手書きでやっていたものが、段々とIT化
されてくるのです。

1982年:POS(販売時点情報管理)システム開始。発注もEOB(電子発注台帳)
による発注開始。
1985年:グラフ情報コンピュータ導入開始。双方向レジスター導入開始。

コンビニの仕組みの歴史は、今や情報通信技術を抜きには語れないのです。

1995年に本格的に幕が開けたインターネット。これも、1999年において、
「イー・ショッピング・ブックスの取り扱い開始」
「インターネット代金収納サービス開始」
2000年:電子商取引(EC)事業開始

その後、銀行設立、チケットサービス、2007年“お取り寄せ便”、電子マネー
等と時代と共に変化し続けています。


今日言いたかったことは、
一つには、創業の大変さ、裏の仕組み作りの大変さ、時代の変化・顧客のニーズ
に合わせた変化を乗り越えてきたこと。もう一つは、時代の最先端技術の取り
込みと応用(特にIT)。
実際、昭和49年売上高7億円(15店舗)が平成20年度2兆7625億円(12,298店舗)
未だ右肩上がりしか知らないスゴイ企業になってしまった、という物語でした。

 

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<編集後記>
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携帯でお読みの方には、長文になってしまい申し訳ありません。既に、旧知の
お話なので、大分飛ばして読まれたことでしょう。
深掘りすれば、いろいろ出てきます。ここに取り上げなかった「フランチャイズ
システム」についてもそうです。
いずれにしても、もう一つ若い人に特に考えて欲しいのは、みんな、世界の
ソニーにしても、ホンダにしても、小さな1店舗そして町の片隅の町工場から
動き始めたということなのです。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 08:59
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SLAとSLM
JUGEMテーマ:ビジネス


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 The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
  2010-2-21 No.109
    友引           SLAとSLM
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IT業界に絡む方には、普通に使われているSLA(サービス・レベル・アグリ
ーメント)という言葉があります。

これは、本来ソフトウェアだけの話ではないのですが、情報サービス企業と顧客
企業との間で取り交わすサービス水準を決めておこうとするものです。

ソフトウェア業界におけるサービスとは、そのソフトのもつシステムの信頼性を
保障するという形になるのです。もともとは、インターネットが一般の企業や
社会の基盤になりかけの頃、即ち、1990年代の後半ですね、その頃ネットワーク
の通信品質というものを保証しようとする動きから始まったものです。

例えば、電子メール配信のソフトウッェアを時間貸しします、というASP
サービス。この時、月刊稼働率やメール配信能力が保証水準を下回ったら、どう
賠償し、いくら払うかを書面に明示する、ということだったのです。

現代は、アウトソーシングと称し、情報サービス企業に対する委託業務がシス
テムの運用、管理、サポート等とどんどん拡大しています。また、顧客企業の
様々な要求に対応していく中で、SLAも多様化し、障害復旧時間・運用時間
・稼動率などいろいろな条件項目が取り上げられるようになっています。

当然、契約は双方において平等ですから、この保証にかかる費用が契約金額に
はねかえることになります。ですが、顧客側としても、トラブル時での早期
復旧時間にコストをかけてでも保証を望む、という気持ちが、このSLAに
現れているのだと思います。

契約とは、双方が納得するものでなくてはならず、互いにあいまいな契約に
しない点では評価すべきことです。


ところで、表題テーマにもう一つ、SLMというものを掲げております。これは
サービス・レベル・マネジメントの略で、ご推察の通り、決められたサービス
レベルがきちんと守られているかどうかを評価し有効に機能させる仕掛けなの
です。

マネジメントという表現の通り、PDCAというサイクルを回します。例えば
毎月報告会を開いて実際のサービスを検証し、問題が発生した場合にSLA
を見直したり、手順を見直したりするわけですが、双方の合意のもとで対処する
ことに価値があるのだと考えます。


SLAは、IT業界の業界用語的なものですが、物販契約・一般サービス契約
などにおいても、契約という観点から同じように、双方合意できる基準を
作り、契約の真摯な履行をお互いが気を付けてフォローしていく、この姿勢
は変わらないものと考えます。


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<編集後記>
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オリンピックのスキーは、今、ジャンプの真っ最中。葛西が頑張っています。
このジャンプ、着地点界隈には、いろいろな線が引かれています。着地の開始
点の線をP点。そして、K点は着地点でも極限点といわれ、危険のKだと私は
いつのころからか思っていました。丁度、ジャンプ台の斜面の曲率が急に変わ
るところであって、危険な点であることは変わらないのですが、最近は、飛行
技術が進歩して、K点より先のジュリーディスタンスと言うらしいところに線
が引かれてるそうですね。
技術も進歩していくと、SLAというレベルも進化していかねばなりません。
業界にとっては、苦しいでしょうが、技術の進歩のためには甘んじて受け入れる
必要がある“S(サービス)点”と言えそうです。では。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 09:07
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IT化への壁
JUGEMテーマ:ビジネス


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 The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
  2010-2-15 No.103
    友引          IT化への壁
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人は精神的にいや本能的に安定を望むものです。モノゴトがとんとん拍子に進む
場合でも、反って、不安も抱くほどです。特に経済においてはバブル時代を経験
したことがとらうまにさえなっています。


今日のテーマは、変革への壁、と題したかったのですがあまりにも茫洋とした
ものになると思い、「企業のIT化」を図る場合というイメージでお話を進め
ます。

モノゴトを変化させるには、いろいろな抵抗があるわけですが、その抵抗のこと
を“壁”と称すれば、業務のIT化への道程にも壁が幾重にも存在しています。
その数は五万と言ってもいいくらい企業自体と取り巻く環境によって異なるもの
です。

“パソコンが使えない”を皮切りに、インターネット、セキュリティ、EDI、
ERP、ASP、SaaS、クラウド・・・等と最後は雲に飲み込まれる感じに
なります。このようなことから、ITを先ず勉強しよう、と思った瞬間に目の前
に大きな壁が突然に現れ、どこから手を付ければいいんだ、となるわけです。

お分かりのように、ITという技術を学ぶという壁に挑戦するのは賢明では
ありません。先ず、目の前にある小さな低い壁から乗り越えましょう・・・
と簡単に言われても困りますよね。その壁って何ですか?と言いたくなるで
しょう。
そりゃそうですよね。そう急に言われても、IT化に対する目標がこれだ、と
普段から明確に定まっている企業ってなかなかいないと思うんですよね。


では、その目標はどう設定するか? それが、今日の主題とも言えるのです。

人に夢・希望・目標があるように、企業においても然りです。ただその夢・
希望・目標は人それぞれ違うように企業それぞれに違いがあります。
それ故に、業務の改善とか変革の支援をモノサシで測ったようにはいかない
・・・これが、コンサルタント側の大きな悩みでもあるわけです。

目標作りは、簡単でもあります。それは、あなたがあるいは企業として
「何がしたいのか」・・・これに尽きるのです。したいことがあれば、自然
と目標ができます。その目標が見えれば、実はそこに今まで無かった筈の壁が
見えてくるのです。それが、課題であって、課題のない企業というのは本来
ありえません。


ここで、IT化への壁を概念的に纏めてみます;

(1)現在の業務を変えたくない、変える意欲はない、決断できない社長
(2)ITさえ入れれば課題が解決し効果が上がる、と思い込む社長
(3)ITをどう活用するというコンセンサスをとりまとめられない社長
(4)どうせITを導入しても今までもダメだったからという不信感社長
(5)金がない、人がいない、という予防線を張る社長

以上に限るわけではないのですが、私の意図はご理解頂けたでしょうか?
はい、すべて社長で纏めています。実は、社長の意識を変えること、これが
一番堅くて高くて厚い壁なのです。

社長の変革の意志さえしっかりしていれば、社員も私どものような支援者も
応援と協力ができるものなのです。すなわち、「一番堅くて高くて厚い壁」
を壊すことができるのです。


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<編集後記>
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課題が多すぎる(と思う)場合はどこから手を付けていいか分からないので
動けなくなることがあります。一方で、これからどうすればいいのか?と悩み
塞いで動けなくなる場合もあります。両者に共通して言える事は、目標が定ま
っていないということです。
悩み多い恋する乙女、ならかわいさもありますが、企業においては笑えない
悩みです。こうした場合、一歩離れたところから聞いてあげられる、見てあげ
られる友人・知人・事業仲間そしてコンサルタント等との会話が解決への第一
歩になると思います。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 08:25
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PPM戦略考-084号 1.J−SaaS(その背景)  2.SaaSサービス:3つのタイプ
JUGEMテーマ:ビジネス


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  2010-1-27 No.84
   赤口      J−SaaS(その背景)
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J-SaaSは経済産業省が推し進める、中小企業の生産性・経営力向上の為の道具
として提案し活用を期待しているものです。

背景には、
(1)中小企業でも小規模の会社特に20人以下の会社は、統計的に極めて
IT化が遅れていること
(2)労働人材をマクロに見れば、人口の減少・団塊世代の引退などから自然と
不足してくるのに対し、不足分をITで補う必要があること
(3)国家としても、2001年から始めた「e-Japan戦略」以降の流れの中で、
中小企業のIT化は目玉の一つ。今後の電子商取引の加速化を図っていること
(4)企業におけるインターネットの普及はもう100%に近くなっている中で
20人以下の小さな会社は、せいぜいホームページ・メールまででバックオフィス
(例えば、経理、財務会計、販売管理等)のIT化が際立って遅れていること

といったことが挙げられます。

経済産業省は、このIT化の遅れの要因を調査しながら、丁度良いタイミングで
現れたクラウドの世界、ASP・SaaSといったものが、まさに資源の乏し
い小さな会社の救世主になるに違いない、と読んだのです。

即ち、J-SaaSの売り文句にもなるのですが、
 ○初期導入の費用負担が少ない
 ○IT人材・ノウハウがなくても利用できる
 ○必要なサービスを従量制などで購入できる
 ○アップデート等の運用の負担が少ない

確かに、高額ソフトを分割で、しかも、使っただけの支払いというのは資金
力の乏しい小さな会社にとっては魅力です。

ITに詳しい人材を別に雇うほどの余裕はないだけに、ソフトウェアの使用上の
相談を提供者の専門家に問い合わせが出来る魅力があります。

ソフトウェアは、“必ず”と言えるほどバージョンアップがあります。都度
変更作業とか追加費用というのは負担ですから、常に最新版のソフトウェアが
使えるのは魅力です。

インターネットの世界ですからセキュリティの問題に目をそむけるわけには
いきません。この点、SaaSですと、プログラムとデータの保管は基本的に
ソフトウェアの供給者側で責任を持つ関係上、そのセキュリティは万全を期
します。

以上比較的オモテの良いところを挙げてきましたが、当然の如く“ウラ”とは
言わないものの、全てOKではないところもあります。
 ○J-SaaSはいつまでも国の財産として保有するわけにはいかないこと
 ○群雄割拠するIT業界の再編などの影響があるやも知れないこと

しかし、基本的に提供企業はその信用として利用者に迷惑をかけないことは
当然であり、その為の努力は続けることでしょう。


心配を重ねることよりも、時代の流れの中で、小さな会社としてもチャンスが
巡ってきていると認識して電子商取引を含め「我々の時代が来た」と前向きに
思い喜ぶべきだ、と思う次第です。


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<SaaSサービス 3つのタイプ>
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話の流れで一気に纏めておきたいので、この稿もSaaSに絡むことを記載します。
SaaS型ソフトウェア提供のタイプが3つあるということです。これは覚えて
おいて欲しいのです。

1.ウェブ型
  ブラウザ(※)で、直接に各サービスを起動し、データはサーバ上に残す。
  メリットは、インターネット環境とパソコンがあれば、世界中どこでも
  利用することができるソフトウェアサービスである。

2.クライアントサーバ型
  利用者のパソコンにサービスのアプリケーション(ソフトウェア)を埋め
  こみ起動する。データはサーバ上に保管する。

3.クライアント認証型
  利用者のパソコンにサービスのアプリケーション(ソフトウェア)を埋め
  こみ起動する。データは利用者のパソコンに保管する。サーバにも保管でき
  るものもある。(起動時に使用者の認証を行うことで、この名称がついた)

この3つの種類は、利用者側で選択するものではありませんが、利用しようと
するサービスがどの種類かは知っておく必要があります。

実際に触ってみないと理解が難しいでしょうが、知っておくべきことだと思い
ます。


「J-SaaS普及研修会」に参加して実習しながら理解するのが一番早い手かと思い
ます。(今、全国各地で行われています。私も今開催を段取り中です)

 

※ブラウザとは、ホームページを見るような時に使う、Internet Explorer (IE)
 ・Mozilla Firefox (Fx)、Safari などを一般的にはいいます。


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<まとめ>
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■小さな会社のために出現してきたんじゃないだろうか、と思うほど凄い技術
 のインターネット。ホームページを見たり、メールを送ったりする道具どこ
 ろか、とんでもない大きなビジネスチャンスを万人に与えている。使わない
 手はない!

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<編集後記>
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J-SaaS普及研修会後のアンケートを見て勇気づけられています。知らない世界
を見てみよう、聞いてみよう、というのはホントに勇気がいるでしょうが、
知らせる方の我々もその勇気を見て元気づけられているような気がします。
次の研修会を只今段取り中です。今は一人でも多く、その勇者を開拓していき
たいという気持ちで一杯です。

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author:リーダー發育講師, category:I  T, 08:11
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