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2012.11.05 MondayJUGEMテーマ:ビジネス
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The Professional Playing Manager PPM戦略考
2012-11-5 No.479
赤口 “時”の流れと“人材”
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セシウムやストロンチウムと聞くと原発事故を思い出させてしまいそうですが、
ここでは“時間”について考えてみたいと思います。既に、ご承知の方もおら
れるでしょうし、あまり興味のない方もおられるでしょうが、私たち人間が考え
だし、生活の中で切って離せないものが“時間”あるいは“時刻”といったもの
です。
その原点となるのが“秒”という単位。
細かいお話はさておくとしまして、現在の(一般で言う)原子時計はセシウムを
使い、今後研究が進めば、次世代原子時計の候補の一つになっていますストロン
チウム時計というものが出てくると報道されています。この精度は、理論的には、
300億年に1秒以下の誤差を引き起こすものまで可能であると。。。。。
ま、現実のビジネスの世界においては、ほとんどの人がこの驚異的誤差に影響
される人はいないと断言しても良いのでしょうが、1秒あるいはこの積み重ねで
あります時間というものに関しましては、すべての人が関わって生活している
のは事実です。人生においては、その誕生日のその時刻から始まるわけですから。
話をビジネスに焦点を合わせ、あらためて“時”というものを考えてみますと
実に不思議なモノだと思いませんか?! 実業界においては、まさにこの“時”
というものが、大成功や大失敗、大儲けや大損を引き起こしたりもしますし、
ミクロの世界でも、一刻一秒を争うような事件・事象が起こったり、各種リード
タイムや納期といったモノゴトに一喜一憂するようなことがあるという不思議な
単位なんだ、と気付かされます。
また、この1秒あるいは“時の価値”というものは、人それぞれ、また、場面
場面で大きくその“重み”が変わるというのも不思議なものです。この切り口で、
ビジネスモデルを考えてみますと、実際多くの“時間”や“時差”などを活用
したものが思い浮かぶものです。
と、ここまで書いて申しわけないですが、紙面も限られた中ですので、テーマを
時流という意味合いでの“時”と時流に合う“人”との関係の中で描き上げたい
と思います。
私は、実業の中にいて、今までもそうですが、最近特に“人材育成”に強く関心を
寄せております。特にこれからのビジネスを動かしていくビジネスパーソンは、
従来の右肩上がりの日本経済の中にあった教育制度を否定するくらいの感覚で
なければ、今後、10-20-50年という流れの中で乗り越えていくことができない、
と思うのです。
単純に言い換えますと「20世紀型」から「21世紀型」ビジネスパーソンの育成が
必要になっている、ということです。
私自身は、かつて在籍していた会社において(大手企業でもあったせいもあり)
教育制度はかなり充実している中で育てられた、と感謝しています。しかし、
今後の大きなビジネスの時流の中においては、人材教育自体も大きくかじ取り
を変える必要がある、とも感じています。
ざっくりと言えば、たとえ、雇用されたビジネスパーソンであっても、自分で
事業を起こせるほどの経営感覚を身につけてなければ「勝てない・売れない」と
いうことです。
特に、右肩上がりの時は、「日本丸」という護送船団方式で世界を席巻していた
のですが、右肩下がりの中では、あるいは、下がらないにしても、これから、
ダイバーシティの広がりの中においては、従来の自己表現や自己実現を目指す
ことは出来ない、と言い切ってもいいでしょう。
楽天の三木谷代表はそのことを実感しての社内公用語を英語としたのでしょう。
分かりやすく言えば、上司も部下も外国人ということは今後大いにありうる、と
いうことです。
さぁ、その時において、コミュニケーションはどのように図るべきでしょう?
ホウレンソウはどうするのでしょう? 目標管理において部下への指導や上司
への報告は? 経営ビジョンに対して、どう自分が位置づけられ、それなりの
価値があると認めさせる自己表現すなわちプレゼンをしていくのでしょうか?
これは、単なる語学の問題ではなく、姿勢の問題だと理解して欲しいのです。
冒頭の電子時計の1秒の話で、刻一刻過ぎていく、その1秒そのものにとらわ
れてはいけないのですが、人材育成そのものの活動においては「昨日より今日、
そして今日より明日が」という積み上げをしていって、秒が分に、分が時に、
時が日にバージョンアップするようなことを考える必要があります。
20世紀と比べますと、21世紀は、1秒の長さが短くなったような感覚にもなる
ようなビジネス社会になってきました。そのために、経営者や上司の立場から
すると、どうしても、早仕上げの人材育成、すなわち、短時間で効果のある
教育を望むようになっています。これは、ムダな時間を減らしたい、という
想いとして分からないではないのですが、やっつけの人材育成はどうしても
南洋木材のような締まらない年輪?をつけるだけで、大きな流れには耐えられ
ないものを育ててしまうことになるでしょう。
人を育てることはそのビジネスパーソン自身のためでもあるのですが、事業の
ためでもあり、また、自社だけのためではなく、より豊かな人の暮らしのため
である・・・と、このように考えられる“器の大きい経営者”を育てていきたい
と思うのです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<編集後記>
───────────────────────────────────少々大話でしたが、10月11日以来久しぶりの投稿でした。約1カ月ぶりとなった
今回ですが、“時”ということをあらためて感じていた1か月でした。
約1,955,232,000秒・・・これがボクの誕生から積み上げてきた秒数。約20億秒
の中で、自分はどれだけ成長したのだろうか、バージョンが上がってきたの
だろうか?・・・実はそのように思い返すことよりも次代の人をどう發育する
べきか、ということをずっと考えていたのです。そして、そのための行動もして
きました。今後さらに秒単位でまとめて行動に移すくらいの勢いで活動したいと
考えています。年越しまであと2カ月弱・・・正直焦りますね。道は違えども、
ともに頑張りましょう!!来年は良い年になりますよう・・・あ、まだ早いか(^^ゞ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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