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まったく同じものはない
JUGEMテーマ:ビジネス



 
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 The Professional Playing Manager PPM戦略考
  2013-4-9    No.496
   赤口       まったく同じものはない
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電車の中でどうどうとお化粧、しかも、揺れる車中でのつけまつげなんかは、
高い技術力を誇っているんだ・・・などと感心している場合ではありません。

私たち日本人は、昔から恥を重んじる文化を引き継いできたように思っていた
のですが、いつの間にかその文化が薄くなってきているようにも思えます。
是非の論議はあろうかと思うのですが、やはり大切にしたいものだと思います。

聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥・・・などという言葉もあります。生き恥、
死に恥をさらす、などという言葉もあります。外国人にはない、というわけ
ではありませんが、日本人は、特に生きる実践哲学の一つとして武家社会を
起点とした“恥”の美学を構築してきたのだと考えられます。

この話の流れで言えば、日本人は昔より“出る杭は打たれる”という言葉も
よく使います。これは、他人と違うことをしたり、出過ぎたことをすることを
戒(いまし)める意味合いでもあります。

ま、これは歴史的なこともありますし、島国という地理的な面もありますが、
“和を持って尊し”とする大和思想のようなものが潜在的に流れています。
ですが、この思想の危険なところは“個”を殺してしまうところにあります。

分かりやすい例が小学校の運動会。そこで、徒競走が昔から行われてきました。
そう、早いものが勝ち、そこでノートなどの景品をもらうのが楽しみな子が
いたわけです。もちろん、毎回びりっけつで出たくない子も一方にはいたわけ
です。
ところが、いつの間にか右肩上がりの経済成長の中で何かが変わってきたんです
ね。いつしか「みんなで手をつないでゴールイン・・・で、勝ち負けなし」などと
いう学校も出てくる始末。

これってどこか変だと思わないですか?

そうなんです。それは言い換えますと、“個性のある子を排除する”思想じゃ
ないのでしょうか?


実は、この個性を認めなくなったお蔭?で平凡で安定的な公務員や大企業を
目指す学生を育てるようになってしまっているのが今の日本社会と言えましょう。


たまたまなのですが、今、読んでいる本のくだりに次のような言葉がありました;
(顧客は追いかけるな:ジャン・ストリンガー他、牧野真監訳、ダイヤモンド社)

『世の中には、まったく同じビジネスはあり得ない』

この言葉の意味するところは、世の中に誰一人として同じ人間はいない、という
考え方からきているのです。言い換えまして、2つの異なるビジネスが同じ
顧客のニーズに対し、まったく同じサービスを提供する、ということは不可能で
ある、と。

その解決手段の一つとして、競争ではなく協力をして100%顧客の満足する
商品やサービスを提供することも考えよ、ということです。

では、みんなで手をつないでゴールするのと同じじゃないですか・・・と言われ
そうですが、そうではないですね。ゴールに向かうというその目指すゴールは、
人それぞれでいて、同じゴールを目指す人は限られているんですね。

その限られたいわば競争相手と手を組むと、よりお客様にとって素晴らしい
商品やサービスを提供できる、という良い結果を残すことにつながる、という
わけなのです。


ここで言いたかったことは、ビジネスそのものではなく、協力者や部下などの
『個性を見極め、認め、そして共に成長する』・・・と、いうことなのです。

昔より「適材適所」などという人事の根幹となる言葉があります。現実は大変
難しいことではありますが、相棒なり部下なりの個性をよくみるということが
大切なことであり、組織運営をする時において自分自身も常に心がけている
ところです。


 


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<編集後記>
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町に出ますと、新社会人がパリッとしたスーツなどを着て歩いているのを見か
けます。春の風物詩のような感じでもあり、その胸は、期待と同時に不安も
持っていることだと思います。
私自身も新人を受け入れたこともありますが、個性を強く出す人と控える人と
いろいろいます。で、どちらが良いですか?・・・と聞かれても返事には窮します。
思いの会社だったかどうかもあるのですが、とりあえずは個性うんぬうんという
よりも「今を受け入れる」という気構え・心構え・姿勢を持っている人であるか
どうかが大切なことだと思うからです。ではまた。

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☆メルマガ名:「PPM戦略考」
☆発行責任者: 有限会社コンシェルジェ;戸村おさむ
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author:リーダー發育講師, category:人 財, 13:22
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